急性放射線口腔粘膜炎予防のためのムピロシン軟膏による除菌:第3相無作為化臨床試験。

原題
Bacterial Decolonization With Mupirocin Ointment for Acute Radiation Oral Mucositis Prevention: A Phase 3 Randomized Clinical Trial.
背景:急性放射線口腔粘膜炎(AROM)は放射線治療を受けている鼻咽頭癌患者の治療耐性に有意に影響する。本研究では、標準治療(SoC)と比較して重度のAROMを軽減するためにムピロシン鼻腔用軟膏を用いた細菌脱コロニー化(BD)を検討した。

方法:中国における第3相非盲検無作為化試験には、化学放射線治療を受けている176人のNPC患者が登録された。参加者はムピロシン(BD群)またはルーチンケア(SoC群)のいずれかを受け、アウトカムは盲検化された評価者によって評価された。

結果:重度のAROM発生率はBD群で22.7%であったのに対し、SoC群では47.7%であった(P<.001)。生活の質は改善し、疼痛および嚥下困難は軽減した。S.aureusのコロニー形成率はBD群の方が低かった。 結論:BDは重度のAROMを効果的に減少させ、生活の質を向上させ、上咽頭癌における放射線関連の合併症を軽減する微生物管理の可能性を示した。さらなる検証研究が必要である。 Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3) DOI: 10.1001/jamaoncol.2025.2361
PMID: 40773220

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