原題
Adjuvant chemotherapy and hormonotherapy versus adjuvant hormonotherapy alone for women aged 70 years and older with high-risk breast cancer based on the genomic grade index (ASTER 70s): a randomised phase 3 trial.
背景:高リスクのエストロゲン受容体陽性HER 2陰性乳癌を有する70歳以上の女性において、ホルモン療法と併用したアジュバント療法の必要性は不明である。この研究では、予後ゲノムシグネチャーを用いて、化学療法が全生存に及ぼす影響を評価した。
方法:France and Belgiumの84施設で実施された高リスク腫瘍の対患者を対象とした第3相試験で、生存率を主要評価項目として、化学療法併用ホルモン療法群またはホルモン療法単独群に無作為に割り付けた。
結果:1,089人の参加者のうち、8年生存率は72.7%(化学療法)対68.3%(化学療法なし)であり、有意差は認められなかった。化学療法は重篤な有害事象の発生率が高かった。
結論:化学療法は生存率を改善せず、有害事象を増加させたことから、このコホートの高齢患者ではベネフィットが限られていることが強調された。
Journal: Lancet (CiteScore 2022: 133.2)
DOI: 10.1016/S0140-6736(25)00832-3
PMID: 40752909
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