原題
Impact of treatment time and waiting time on outcome for esophageal squamous cell carcinoma receiving definitive chemoradiotherapy.
背景:決定的な同時化学放射線治療(CCRT)を受けた食道扁平上皮癌(ESCC)患者の臨床転帰に及ぼす治療と待ち時間の影響を検討した。
方法:2008年から2024年の間に西京病院で治療された541人のESCC患者を対象とした後ろ向き分析で、Cox回帰を用いて種々の時間定義と生存との関連を調べた。
結果:解析から、治療期間および待機期間の延長は一般的であったが、全生存期間または無増悪生存期間に有意な影響を及ぼさなかったことが示された。特に、放射線療法開始までの期間(TSR)が72日未満であることは、T1-2患者の生存アウトカムの改善と関連していた。
結論:治療時間の遅れは全生存への影響を示さなかったが、より長いTSRは特に早期ESCC患者の転帰に悪影響を及ぼした。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-025-02687-8
PMID: 40671129
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