上咽頭がんにおける腫瘍-間質比の予後的価値:2施設レトロスペクティブ研究。

原題
Prognostic value of tumour-stroma ratio in nasopharyngeal carcinoma: a two-center retrospective study.
背景:この研究は、上咽頭癌(NPC)における腫瘍-間質比(TSR)の予後的意義を調査し、予後ノモグラムを開発することを目的としている。

方法:Guangzhou Instituteで治療した206人のNPC患者からの臨床病理学的データを分析した。TSRは組織学的スライドで評価し、生存転帰との相関を評価した。TSRを組み込んだノモグラムを作成し、中山大学がんセンター(n=343)のデータを用いて外部で検証した。

結果:高い間質比は全生存(OS)の有害因子として同定された。ノモグラムは患者をリスク群に効果的に層別化し、従来の病期分類システムと比較して優れた予測性能を示した。

結論:TSRはNPCの独立した予後因子であり、ノモグラムはリスク評価と予後予測のための信頼できるツールを提供する。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-025-02627-6
PMID: 40410801

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