早期乳癌患者における放射線療法誘発性びまん性心筋線維症-6年間の追跡調査によるマルチモダリティ画像研究。

原題
Radiotherapy-induced diffuse myocardial fibrosis in early-stage breast cancer patients – multimodality imaging study with six-year follow-up.
背景:乳房放射線療法(RT)は、駆出率が維持された心不全を引き起こす可能性がある。本研究は、RT後のびまん性線維症の初期徴候および6年間にわたるその進行を評価することを目的とした。
方法:早期左側乳癌患者30名を対象に、RT前、RT後、3年後および6年後の追跡調査時に心エコー検査および心電図検査(ECG)を実施した。心エコー検査では統合後方散乱(IBS)を測定し、ECGでは断片化QRS(fQRS)を評価した。6年後の追跡調査時に心臓磁気共鳴(CMR)画像も実施した。局所放射線量を分析した。
結果:領域心筋反射率およびfQRSを伴うリードの割合は追跡期間中に増加した。CMR画像は、特定の領域における異常な細胞外容積(ECV)およびT1マッピング値を明らかにした。より高い放射線量は、CMRおよび心エコー検査の同時変化と関連していた。
結論:RT後、びまん性心筋線維症マーカーは心エコー検査およびECGで悪化した。変化は特定の領域に限局しており、より高い放射線量は複数の変化と関連していた。
Journal: Radiat Oncol
DOI: 10.1186/s13014-023-02319-z
PMID: 37496091
Open Access

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