原題
Long-term health outcomes of bilateral salpingo-oophorectomy in BRCA1 and BRCA2 pathogenic variant carriers with personal history of breast cancer: a retrospective cohort study using linked electronic health records.
背景:BRCA1およびBRCA2病原性変異体キャリアは、乳がんおよび卵巣がんのリスク増加に直面しており、リスク軽減のために両側卵管卵巣摘出術(BSO)が推奨されている。本研究では、乳癌の個人歴を有するこれらのキャリアにおけるBSOの長期的な健康アウトカムについて検討する。
方法:National Cancer Registration Datasetのデータをリンクさせて、1995~2019年に乳癌と診断されたBRCA1/2キャリアを特定した。多変量Cox回帰を用いて、BSO摂取および健康アウトカムを解析した。
結果:対象とした女性3423人のうち、BSOは総死亡(HR 0.52)および乳癌特異的死亡を有意に減少させた。BSO取り込みの低下は、黒人およびアジア人女性で見られた。
結論:BSOは乳癌歴のあるBRCA変異体キャリアに有益であり、有害な健康アウトカムのリスクは増加しない。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(25)00156-1
PMID: 40347974
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