原題
Harm-Benefit Balance of Immune Checkpoint Inhibitors in Non-Small Cell Lung Cancer.
背景:免疫チェックポイント阻害薬(ICI)療法の有益性と有害性は、肺癌患者、特に臨床試験で過小評価されている患者で異なる。
方法:この後ろ向きコホート研究では、2013年から2019年までのSEERメディケアデータを利用し、ICIレジメンで治療された66歳以上の非小細胞肺癌(NSCLC)患者に焦点を当てた。
結果:17,681人の受益者のうち、ICI+化学療法は、最初の全身抗がん治療(SACT)設定で重度の免疫関連有害事象(irAE)を増加させたが(HR、1.18)、死亡率を低下させた(HR、0.66)。特に高リスクのサブグループでは、生存年数あたりの重度のirAEのトレードオフが有意であった。
結論:最初のSACTでICI+化学療法を考慮する場合、有害性と有益性のバランスのため、慎重な意思決定が不可欠である。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2025.0985
PMID: 40338588
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