局所進行非小細胞肺癌における免疫細胞への放射線の推定線量(EDRIC)の影響:多施設ランダム化PET-Plan試験の二次解析。

原題
Impact of estimated dose of radiation to immune cells (EDRIC) in locally advanced Non-Small-Cell lung Cancer: A secondary analysis of the multicenter randomized PET-Plan trial.
背景:本研究では、リンパ球減少症が予後に悪影響を及ぼすため、同時化学放射線療法(cCRT)を受けている局所進行非小細胞肺癌(NSCLC)患者の生存転帰に対する免疫細胞への放射線の推定線量(EDRIC)の影響を調査する。

方法:PET-Plan試験からのデータを分析し、異なる放射線技術で治療された患者は、元のモデルと修正されたモデルの両方を用いてEDRICを計算した。

結果:153人の患者(追跡期間中央値41.6ヶ月)において、より高いEDRICは、より悪い無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)と相関していた。平均身体用量は、EDRICの結果に影響する重要な因子として浮上した。

結論:EDRICが高いほどPFSは不良であった。選択的リンパ節照射を省略してもEDRICには影響しなかったことから、平均体内線量が実用的な代替指標として役立つ可能性が示唆された。今後の研究では、EDRICの改良とその影響の緩和に焦点を当てるべきである。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2025.110907
PMID: 40288687

コメント

タイトルとURLをコピーしました