まれな上皮成長因子受容体突然変異を有する非小細胞肺癌患者に対するアファチニブ対化学療法の実用的なランダム化試験:ACHILLES/TORG1834。

原題
Pragmatic Randomized Study of Afatinib Versus Chemotherapy for Patients With Non-Small Cell Lung Cancer With Uncommon Epidermal Growth Factor Receptor Mutations: ACHILLES/TORG1834.
背景:ACHILLES/TORG1834試験は、まれな上皮成長因子受容体変異を有する非小細胞肺癌(NSCLC)患者を対象に、アファチニブと化学療法を比較評価した最初の無作為化試験である。

方法:日本の51施設で実施されたこの非盲検試験では、治療歴のない患者をアファチニブまたはプラチナ製剤-ペメトレキセド化学療法レジメンに無作為に割り付け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)を測定した。

結果:2019年3月から2023年2月までに109人の患者を登録した中間解析では、アファチニブは化学療法と比較してPFS中央値を有意に改善したことが示された(10.6ヵ月対5.7ヵ月、p=.0010)。有害事象は治療によって異なり、アファチニブは下痢および発疹と関連していた。

結論:アファチニブは、感作性のまれな突然変異を有するNSCLC患者に対する標準的な初期治療として推奨される。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO-24-02007
PMID: 40239133

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