原題
Clinical Benefit and Safety of Reduced Elective Dose in Definitive Radiotherapy for Head and Neck Squamous Cell Carcinoma: The UPGRADE-RT Multicenter Randomized Controlled Trial.
**背景:**頭頚部癌(HNC)に対する根治的放射線療法(RT)は、主に選択的頚部照射(ENI)のために、しばしば有意な長期毒性をもたらす。本研究は、ENIの減量と標準用量の臨床的有益性と安全性を比較することを目的とした。
**方法:**新たにcT2-4N0-2M0 HNCと診断された患者は、オランダの5つの施設で根治的加速RTを受けた。患者は、43 Gyまたは50 GyのいずれかでENIを受けるようにランダムに割り当てられた。主要アウトカムは1年目の食事スコアの正常性であり、副次的アウトカムは2年目の選択的照射を受けたリンパ節の再発率に焦点を当てた。
**結果:**登録された300人の患者のうち、295人が評価可能であった。食事スコアの正常値は両群で同程度であり、2年再発率は減量群で4.9%、対照群で4.3%であった。減量群では急性嚥下障害が少なく、口腔乾燥関連の生活の質が改善した。
**結論:**この研究は、HNCに対する根治的RTにおける選択的用量の減量の安全性を支持しており、標準用量と同等の結果を示している。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO-24-02194
PMID: 40233286
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