エストロゲン受容体-低(1%-10%)早期乳癌における内分泌療法の省略。

原題
Endocrine Therapy Omission in Estrogen Receptor-Low (1%-10%) Early-Stage Breast Cancer.
背景:補助内分泌療法(ET)はER陽性早期乳癌の全生存期間を延長するが、ER低BC(1〜10%ER)に対する利点は不明である。

方法:この研究では、化学療法を受けた国立癌データベースからの高リスクステージI〜IIIのER-低BC患者を分析し、Cox回帰を用いてOSに対するETの影響を評価した。

結果:10,362人の患者のうち、7,018人が化学療法を受けた。ETの省略は一般的であり(42%)、死亡率の上昇と関連していた(HR、1.23)。術前補助化学療法後に残存病変が認められた患者では、ETの省略はOSの悪化につながった(HR、1.26)。

結論:ER低値の早期BCにおけるETの省略は、特に残存病変およびER高値を有する患者において、OSを有意に低下させ、さらなるプロスペクティブ研究が必要である。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO-24-02263
PMID: 40215443

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