再発または難治性のマントル細胞リンパ腫(SYMPATICO)におけるイブルチニブとベネトクラクスの併用:多施設共同、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、第3相試験。

原題
Ibrutinib plus venetoclax in relapsed or refractory mantle cell lymphoma (SYMPATICO): a multicentre, randomised, double-blind, placebo-controlled, phase 3 study.
背景:本研究では、再発または難治性のマントル細胞リンパ腫(MCL)患者を対象に、イブルチニブとベネトクラクスの併用とイブルチニブとプラセボの併用の有効性と安全性を評価する。

方法:第3相二重盲検ランダム化比較試験であるSYMPATICOでは、再発または難治性のMCLが確認された成人267人を対象とした。患者は、イブルチニブ-ベネトクラクスまたはイブルチニブ-プラセボのいずれかを2年間投与され、その後イブルチニブ単剤が投与された。

結果:追跡期間中央値51.2ヵ月で、無増悪生存期間中央値は、イブルチニブ-ベネトクラクス群(31.9ヵ月)の方がプラセボ群(22.1ヵ月)よりも有意に長かった(p=0.0052)。

結論:イブルチニブとベネトクラクスの併用は、プラセボと比較して無増悪生存期間を改善し、安全性プロファイルも管理可能であったことから、この治療戦略の有益性とリスクのバランスが良好であることが示された。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(24)00682-X
PMID: 39914418

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