TP53にキメラ抗原受容体が組み込まれたCD4+T細胞リンパ腫。

原題
CD4+ T-Cell Lymphoma Harboring a Chimeric Antigen Receptor Integration in TP53.
背景:CAR T細胞療法後の悪性T細胞形質転換が観察されているが、腫瘍形成におけるCAR統合の役割は不明のままである。

方法:BCMA CAR T細胞療法後にT細胞リンパ腫を発症した多発性骨髄腫患者を含む症例を報告する。

結果:T細胞リンパ腫は、既知の腫瘍抑制因子にレンチウイルスの組み込みを示し、この組み込みが発癌過程に関与していることを示した。

結論:この症例は、CAR T細胞療法に関連する潜在的なリスクを強調し、レンチウイルスの統合が悪性形質転換を促進する可能性があることを示唆しており、そのメカニズムと長期的な結果についてのさらなる調査が必要である。
Journal: N Engl J Med (CiteScore 2022: 134.4)
DOI: 10.1056/NEJMoa2411507
PMID: 39908432

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