原題
Pembrolizumab with or without bevacizumab in platinum-resistant recurrent or metastatic nasopharyngeal carcinoma: a randomised, open-label, phase 2 trial.
背景:VEGFは鼻咽頭癌で過剰発現し、抗腫瘍免疫を阻害する。この研究では、PD-1阻害薬であるペムブロリズマブと、VEGF阻害薬であるベバシズマブの併用の有無にかかわらず、この疾患の治療における有効性を評価した。
方法:無作為化非盲検第2相試験では、シンガポールの2つの病院でプラチナ製剤抵抗性患者を登録し、ペムブロリズマブ単独とベバシズマブとの併用を比較した。主要評価項目は、独立した放射線科医が評価した客観的奏効率とした。
結果:適格患者48人のうち、併用群はペムブロリズマブ単独群(12.5%)と比較して有意に高い奏効率(58.3%)を示した。グレード3の有害事象は併用群でより多くみられた。
結論:併用療法は単剤療法よりも効果的であり、毒性は管理可能であったことから、さらなる検証が行われるまでは、新たな標準治療としての可能性が示唆された。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(24)00677-6
PMID: 39826567
コメント