原題
ESMO Global Consortium Study on the availability, out-of-pocket costs, and accessibility of cancer medicines: 2023 update.
背景:効果的ながん管理には、利用しやすく手頃な価格の治療法が必要であるが、世界的な格差は不平等な結果をもたらす。本研究の目的は、様々な経済状況におけるがん治療薬の利用可能性および費用に関するデータを更新することであった。
方法:オンライン調査では、処方集の利用可能性、自己負担額、および必須のジェネリックがん治療薬へのアクセス可能性を評価し、170ヵ国から853人の現場記者を参加させた。
結果:126ヵ国の317人の記者から得られたデータから、ほとんどの高所得国の患者は最小限の費用でがん治療を受けるが、低中所得国および低所得国では必須の化学療法薬の40%が全額費用を負担していることが明らかになった。
結論:この知見は、がん医療へのアクセスにおける不平等に対処するための「グローバルリファレンス」を作成し、がん管理を改善するための公衆衛生政策に情報を提供する。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2024.12.005
PMID: 39818519
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