肝細胞がん(EMERALD-1)におけるベバシズマブを併用するまたは併用しないdurvalumab:多地域、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、第3相試験。

原題
Durvalumab with or without bevacizumab with transarterial chemoembolisation in hepatocellular carcinoma (EMERALD-1): a multiregional, randomised, double-blind, placebo-controlled, phase 3 study.
背景:TACEは切除不可能な肝細胞がん(HCC)の標準治療であるが、無増悪生存期間(PFS)は平均7ヵ月である。この研究では、ベバシズマブを併用するまたは併用しないdurvalumabの追加がPFSに及ぼす影響を評価した。

方法:EMERALD-1試験は、18ヵ国の切除不可能なHCCを有する成人616人を登録した第3相無作為化二重盲検試験であった。患者は、durvalumab+ベバシズマブ、durvalumab+プラセボ、またはプラセボ単独によるTACEを受けるように割り当てられた。

結果:PFS中央値は、durvalumab+ベバシズマブ群で15ヵ月、durvalumab単独群で10ヵ月、プラセボ群で8.2ヵ月であり、durvalumab+ベバシズマブ群で有意なPFSの改善が認められた(HR 0.77)。

結論:durvalumabとベバシズマブのTACEとの併用は、塞栓術に適したHCC患者に対する新しい標準治療を確立する可能性がある。包括的な結果を得るには、さらなるフォローアップが必要である。
Journal: Lancet (CiteScore 2022: 133.2)
DOI: 10.1016/S0140-6736(24)02551-0
PMID: 39798579

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