脳室周囲深部白質における放射線誘発脳壊死の高い発生率:回転型強度変調放射線治療を用いた脳転移に対する定位放射線治療。

原題
High incidence of radiation-induced brain necrosis in the periventricular deep white matter: stereotactic radiotherapy for brain metastases using volumetric modulated arc therapy.
背景:この後ろ向き研究は脳転移に対するVMAT-STI後の放射線誘発脳壊死(RBN)の有効性と発生を評価する。

方法:2020年1月から2022年6月の間に治療した220の脳転移巣を対象とし、1例当たり1〜9病変であった。GTVとPTVに対してそれぞれ80 Gyと50 GyのBED10を処方し、腫瘍サイズに基づいて割合を調整した。

結果:局所進行は患者の7%に見られ、RBNは6%に発生した。最も高い発生率は側脳室周囲の深部白質(病変の41%)であり、2年リスクは69%であった。

結論:RBNの発生はDWM-LVで有意に高く、この領域でのRBNを最小にするためには修正VMAT-STI投与プロトコールが必要であることを示唆した。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-024-02579-3
PMID: 39780156

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