原題
Risks of Organ Preservation in Rectal Cancer: Data From Two International Registries on Rectal Cancer.
背景:Watch and Wait(WW)による臓器温存は、臨床完全奏効(cCR)を達成した直腸がん患者に対する直腸間膜全切除術(TME)の代替法である。しかし、約30%が局所再増殖(LR)を経験し、遠隔転移(DM)を増加させる可能性がある。
方法:この研究では、International Watch&Wait DatabaseのLR患者とVIKINGOプロジェクトのTMEで治療されたほぼ完全な病理学的反応(nPCR)患者との間でDM率を比較し、3年間のDMのない生存率に焦点を当てた。
結果:508人のLR患者のうち、22.8%がDMを発症したのに対し、nPCR群では10.2%であった(p≦.001)。DMのリスク因子には、LR、ypT3-4、およびypN+の状態が含まれた。
結論:LR患者は、TMEで治療されたnPCR患者と比較してDMを発症するリスクが高く、原発腫瘍を未治療のままにした場合の腫瘍学的転帰が不良であることを示している。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.24.00405
PMID: 39467217
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