3D培養モデルにおけるせん断波弾性を介したECM剛性および肝癌放射線応答の評価。

原題
Evaluating ECM stiffness and liver cancer radiation response via shear-wave elasticity in 3D culture models.
背景:腫瘍微小環境(TME)剛性は、特に硬変組織がRT反応の低下を示す肝癌において、細胞挙動および放射線療法(RT)の有効性に影響し、放射線抵抗性における細胞外マトリックス(ECM)剛性の役割を示している。

方法:本研究では、Huh7肝癌細胞を用いた3Dヒドロゲル培養を利用し、コラーゲン濃度を操作して、正常および肝硬変のECM剛性をシミュレートした。ヤング率を測定して、放射線感受性に対するECM剛性の影響を評価した。

結果:より高いECM剛性は、放射線応答の低下と相関していた。ソノポレーションによるLOX阻害は、特により硬いマトリックスにおいて、ECM剛性を低下させ、RT誘導性細胞死を増強し、放射線誘導性DNA損傷を改善した。

結論:ECM剛性は肝癌の放射線反応に有意に影響し、ソノポレーション支援LOX阻害は剛性に関連する放射線抵抗性を克服し、治療結果を改善する可能性がある。
Journal: Radiat Oncol (CiteScore 2022: 6.6)
DOI: 10.1186/s13014-024-02513-7
PMID: 39334323

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