乳癌における放射線治療の側性は、現代における冠状動脈疾患のリスク増加と関連していない。

原題
Laterality of Radiation Therapy in Breast Cancer is Not Associated With Increased Risk of Coronary Artery Disease in the Contemporary Era.
背景:本研究では、乳癌(BC)患者における冠状動脈疾患(CAD)リスクに対する左側と右側の外照射療法(EBRT)の影響を調査し、技術の進歩による差はないと仮定した。

方法:2010年から2022年の間に診断された高心血管リスクBC患者の施設コホートと共に、PubMed、Web of Science、およびScopusからのデータを用いてメタ分析を行った。適切な統計モデルを用いてCADのリスク比(RR)とハザード比(HR)を計算した。

結果:メタ解析では、左側EBRT患者のCADリスクが10%上昇することが示された(RR、1.10)。しかし、この差は1980年以降に診断された患者または施設コホートでは有意ではなかった。

結論:この知見は、歴史的傾向は左側EBRTによるCADリスクの増加を示しているが、最新のレジメンは乳癌の側性に基づくCADアウトカムに有意な影響を示さないことを示唆している。
Journal: Adv Radiat Oncol (CiteScore 2022: 4.5)
DOI: 10.1016/j.adro.2024.101583
PMID: 39258143

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