血漿無細胞DNA検査により同定されたヒト上皮成長因子受容体2増幅を伴う進行固形腫瘍におけるトラスツズマブ・デルクステック:多施設共同、単群、第II相バスケット試験。

原題
Trastuzumab Deruxtecan in Advanced Solid Tumors With Human Epidermal Growth Factor Receptor 2 Amplification Identified by Plasma Cell-Free DNA Testing: A Multicenter, Single-Arm, Phase II Basket Trial.
背景:HERALD/EPOC1806試験では、無細胞DNA(cfDNA)検査で同定されたHER 2増幅進行性固形腫瘍患者を対象に、トラスツズマブ・デルクステック(T-DXd)を評価した。

方法:進行した固形腫瘍を有する研究対患者は、cfDNAの次世代配列決定によりHER2増幅を確認した。参加者は、疾患の進行または重度の毒性が発生するまで、T-DXd(3週間ごとに5.4 mg/kg)を投与された。

結果:試験した4,734人の患者のうち、252人がHER2増幅を示し、62人が解析に含まれた。全奏効率は56.5%であった。無増悪生存期間および奏効期間の中央値は、それぞれ7.0ヵ月および8.8ヵ月であった。

結論:T-DXdは、cfDNA検査で同定された進行したHER 2増幅固形腫瘍を有する患者において、高い全奏効率と持続性を示した。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.02626
PMID: 39088783

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