I期のヒト上皮増殖因子受容体2が陽性の乳癌に対する補助療法としてのトラスツズマブ・エムタンシンとパクリタキセル+トラスツズマブ:ATEMPTからの5年間の結果と相関分析。

原題
Adjuvant Trastuzumab Emtansine Versus Paclitaxel Plus Trastuzumab for Stage I Human Epidermal Growth Factor Receptor 2-Positive Breast Cancer: 5-Year Results and Correlative Analyses From ATEMPT.
トラスツズマブ・エムタンシン(T-DM1)を投与されたステージIのHER 2-ポジティブ乳癌患者の長期結果と結果の予測因子は不明である。
方法:APTINT第II相試験では、T-DM1またはパクリタキセル+トラスツズマブを投与された患者において、関連する毒性の発生と侵襲的無病生存率(iDFS)を比較した。相関評価には、HER2DXゲノムツールおよびその他の因子が含まれた。
結果:中央値5.8年の追跡調査後、5年iDFSはT-DM1患者で97.0%であった。腫瘍の大きさ、ホルモン受容体の状態、および治療期間に基づく顕著な差はなかった。HER2DXリスクスコアは5年転帰に有意な影響を及ぼした。
結論:1年間のアジュバントT-DM1は、ステージIのHER 2陽性乳癌患者に顕著な長期転帰をもたらす。HER2DXリスクスコアが高いほど、再発リスクが高いことが予測される。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.02170
PMID: 38935923

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