原題
Survival of Patients With Cancer With DPYD Variant Alleles and Dose-Individualized Fluoropyrimidine Therapy-A Matched-Pair Analysis.
背景:変異体を有する患者の治療結果に及ぼす誘導フルオロピリミジン投与の影響は不明である。
方法:低用量のフルオロピリミジンを投与された変異体キャリアの研究からのデータおよびルーチンの臨床ケアからのデータを分析した。各変異体キャリアを3つの野生型対照とマッチさせた。カプランマイヤー推定値およびコックス回帰を用いて生存分析を実施した。
結果:合計156人の変異体キャリアおよび775人の野生型対照が含まれた。プールされた変異体キャリアは、無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)に悪影響を及ぼさなかった。PFSはc.1236G>A変異体キャリアで短かったが、*2Aおよびc.2846A>Tキャリアでは差は認められなかった。
結論:-誘導フルオロピリミジン投与は、変異体キャリア全体のPFSおよびOSに悪影響を及ぼさない。c.1236G>Aキャリアには、綿密なモニタリングと早期の用量変更が推奨される。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.22.02780
PMID: 37639651
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