広範なリンパ管侵襲(LVI)の存在は、根治的治療を受けた領域患者において、通常のLVIと比較して局所乳癌再発のリスクが高いことと関連している。

原題
The presence of extensive lymphovascular invasion (LVI) is associated with higher risks of local-regional recurrence compared to usual LVI in curatively treated breast cancer patients.
背景:本研究では,広範なLVIが再発リスクを有意に高めるか否かに焦点を当てて,乳癌患者におけるリンパ管侵襲(LVI)と局所領域再発との間の相関を検討した。

方法:根治的治療を受けた早期乳癌患者8837名を対象に、LVIに関するレトロスペクティブレビューおよび病理報告から得られた臨床詳細を比較した。マッチさせた傾向スコアを用いて解析した再発および生存アウトカムを、様々なレベルのLVIを有する患者で比較した。

結果:広範なLVIを有する患者は、5年および10年局所領域再発率が有意に高く、リスクの増大を示唆した。単変量および多変量回帰分析において、再発における統計的有意差が示された。

結論:広範なLVIを有する患者はより高い再発リスクに直面する。これは治療法の決定に影響を及ぼす可能性があり、場合によっては境界候補に対してより集中的な治療を行うことが示唆される。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2024.04.073
PMID: 38710417

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