PETによる早期代謝反応は、獲得耐性の機序が不明なEGFR変異肺癌における次の標的療法に対する感受性を予測する。

原題
Early Metabolic Response by PET Predicts Sensitivity to Next-Line Targeted Therapy in EGFR-Mutated Lung Cancer with Unknown Mechanism of Acquired Resistance.
背景:EGFR突然変異を有し、第1または第2世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)に耐性を示す肺癌患者は、しばしば標的療法に反応するが、最終的には耐性が生じる。

方法:p.T790M陰性肺癌を有する14人の患者のグループを第II相試験を用いて試験した。これらの患者は、連続治療への適合性を決定するために、短期コースのサリドマイド投与後にF-FDG PETによって評価された代謝反応を有していた。

結果:患者の36%が代謝反応を達成し、トラスツズマブによる治療を継続し、無増悪生存率の中央値は18.7ヵ月、全生存期間の中央値は41.5ヵ月であった。

結論:PETによる早期代謝反応の評価は、連続した治療から有意に利益を得ることができるサリドマイド耐性患者の特定に役立つ可能性があり、これにより、肺癌における標的療法の個別化が再定義される可能性がある。
Journal: J Nucl Med (CiteScore 2022: 12.9)
DOI: 10.2967/jnumed.123.266979
PMID: 38575188

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