原題
Molecular Classification Predicts Response to Radiotherapy in the Randomized PORTEC-1 and PORTEC-2 Trials for Early-Stage Endometrioid Endometrial Cancer.
背景:子宮内膜癌(EC)は分子的に分類することができ、予後的価値があり、化学療法への反応を予測することが示されている。本研究は、早期ECにおける外照射療法(EBRT)と腟内小線源治療(VBT)への反応に対する分子分類の予測値を検討することを目的とした。
方法:合計880の分子的に分類されたECを含む2つの試験からのデータを分析した。局所領域無再発生存率を分子分類に基づいて治療群間で比較した。
結果:特異的DNAポリメラーゼ-ε変異を有するECでは、局所領域再発は観察されなかった。ミスマッチ修復欠損ECでは、局所領域無再発生存率は治療群間で同程度であった。p53異常を有するECでは、EBRTはVBTおよび補助療法なしよりも有意なベネフィットを示した。特異的な分子プロファイルを有しないECでは、EBRTおよびVBTはいずれも補助療法なしよりも有効であった。
結論:ECの分子分類は、放射線療法への反応を予測することができ、治療決定の指針となる可能性がある。放射線療法を省略することは、特異的なDNAポリメラーゼ-ε変異を有するECに対して安全である可能性がある。EBRTは、p53異常を有するECにおいて、VBTまたは補助療法なしよりも効果的である。VBTは、特異的な分子プロファイルを有しないECに対して好ましい治療法である。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.00062
PMID: 37487144
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