上咽頭がん検出のためのエプスタイン-バーウイルスベースのスクリーニングの性能および運用上の実現可能性:2つの代替アプローチの直接比較。

原題
Performance and Operational Feasibility of Epstein-Barr Virus-Based Screening for Detection of Nasopharyngeal Carcinoma: Direct Comparison of Two Alternative Approaches.
背景:本研究は、上咽頭癌(NPC)の早期発見のための2つのエプスタイン-バーウイルス(EBV)ベースの検査アプローチの診断性能を比較することを目的とした。これらのアプローチは、これまで独立して検証または比較されていなかった。
方法:台湾のNPC症例819例および対照1,768例からの血液サンプルを検査した。EBV抗体スコアは免疫グロブリンA抗体を用いて測定し、血漿EBV DNA量はリアルタイムPCRとそれに続く次世代シークエンシングを用いて測定した。
結果:NPCに対するEBV抗体スコアの感度は88.4%、特異度は94.9%であった。EBV DNAアルゴリズムの感度(93.2%)および特異度(98.1%)は有意に高かった。これらのアプローチでは、NPCの発生率が高い地域でスクリーニングに必要な数は同程度であった。
結論:本研究は、NPC検出に対するEBV抗体と血しょうEBV DNAの高い感度と特異性を示したが、EBV抗体スコアの成績はわずかに低かった。スクリーニングの実施には費用対効果の研究が必要である。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.22.01979
PMID: 37478397

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