原題
Doxorubicin Exposure and Breast Cancer Risk in Survivors of Adolescent and Adult Hodgkin Lymphoma.
背景:胸部放射線療法(RT)で治療された女性ホジキンリンパ腫(HL)生存者は乳癌(BC)のリスクが高い。一般的なHL化学療法薬であるドキソルビシンもBCリスクに寄与する可能性があることを示唆する者もいる。
方法:本研究では、1,964人の女性HL生存者におけるBCリスクを分析し、21.6年間にわたるドキソルビシン曝露を調べた。
結果:参加者のうち、252人がBCを発症した。この研究では、30年累積発生率は20.8%であり、高用量のドキソルビシンで治療された生存者は1.5倍高いBCリスクを経験していることが明らかになった。
結論:本研究は、ドキソルビシン治療がHL生存者のBCリスクを増加させると結論付けており、治療戦略およびBCサーベイランスガイドラインへの影響を示唆している。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO.23.01386
PMID: 38359378
コメント