頭頸部がん患者由来の骨髄間葉系間質細胞の機能性-放射線誘発性口腔乾燥症に対するMSCベースの治療に関するFDA-IND可能化研究。

原題
Functionality of Bone Marrow Mesenchymal Stromal Cells Derived from Head and Neck Cancer Patients – A FDA-IND Enabling Study Regarding MSC-based Treatments for Radiation-Induced Xerostomia.
背景:頭頚部癌(HNC)に対する放射線治療はしばしば唾液機能障害を引き起こす。可能性のある治療法には、患者自身の間葉系間質細胞(MSC)の使用が含まれる。

方法:パイロット臨床研究では、口腔乾燥症(口渇)に罹患しているHNC患者を自身の骨髄由来MSCで治療した。細胞を採取し、培養し、処理した後、体内に再導入した。また、放射線誘発口腔乾燥症に罹患しているマウスでも試験した。

結果:すべての患者からのMSCの数が増加し、免疫抑制表現型に達した。これらのMSCは、唾液腺再生に関連するタンパク質を発現した。マウスでは、これらの処理されたMSCは細胞損傷を減少させ、唾液産生を増加させた。

結論:治療後のHNC患者から抽出した自己MSC治療は、放射線療法誘発性の唾液腺機能障害に対処するための実行可能なアプローチを提示する。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2024.110093
PMID: 38224919

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