原題
Stereotactic Body Radiation Therapy for Stage IIA to IIIA Inoperable Non-small Cell Lung Cancer – A Phase I Dose Escalation Trial.
背景:本研究では、試験で過小評価されることが多い3 cmを超える非小細胞肺癌(NSCLC)に対する定位放射線治療(SBRT)の最大耐量(MTD)を検討する。
方法:3 cmを超える手術不能な腫瘍を有するNSCLC患者を、用量漸増デザインに基づいて2つのコホートに分けた。SBRTの線量は、5分割で40 Gyから開始し、5分割で50 Gyおよび60 Gyに漸増した。
結果:50 Gyで治療した患者は放射線肺炎の症状を示し、MTDを定義した。2年間の追跡調査では、患者の20.2%に局所再発、54.4%に疾患進行、および53%の全生存率が明らかになった。
結論:3 cmを超える腫瘍に対するSBRTのMTDは、5分割で50 Gyである。さらなる知見から、生物学的有効線量が高いことと局所再発が少ないこととの間に関連がある可能性が示唆されている。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2023.12.018
PMID: 38154510
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