進行肝細胞癌に対するレンバチニブ+ペムブロリズマブ対レンバチニブ+プラセボ(LEAP-002):無作為化二重盲検第3相試験。

原題
Lenvatinib plus pembrolizumab versus lenvatinib plus placebo for advanced hepatocellular carcinoma (LEAP-002): a randomised, double-blind, phase 3 trial.
背景:本研究は、現在の全身療法が改善される可能性のある一次治療の進行切除不能肝細胞癌の治療において、レンバチニブにペムブロリズマブを追加した場合の効果を検討することを目的とした。

方法:進行肝細胞癌患者794例を対象とした国際共同無作為化二重盲検試験において、被験者にレンバチニブ+ペムブロリズマブまたはレンバチニブ+プラセボのいずれかを投与した。検討した主要評価項目は、全生存期間および無増悪生存期間であった。

結果:レンバチニブとペムブロリズマブを投与された患者の全生存期間中央値は21.2ヵ月であったのに対し、レンバチニブとプラセボを投与された患者では19ヵ月であった。両治療の安全性プロファイルは同程度であり、高血圧が最も多くみられた有害事象であった。

結論:レンバチニブに追加されたペムブロリズマブは可能性を示したが、レンバチニブとプラセボの併用と比較して、生存率を有意に改善したり、疾患の進行を遅らせたりすることはなかったため、臨床診療の変化は示唆されなかった。
Journal: Lancet Oncol (CiteScore 2022: 62)
DOI: 10.1016/S1470-2045(23)00469-2
PMID: 38039993

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