定位放射線治療で治療された早期非小細胞肺癌の疾患進行および生存に対する免疫系への放射線量の影響。

原題
Impact of radiation dose to the immune system on disease progression and survival for early-stage non-small cell lung cancer treated with stereotactic body radiation therapy.
背景:早期非小細胞肺癌(ES-NSCLC)における免疫細胞への推定放射線量(EDRIC)の影響は不明である。本研究では、EDRICの役割を評価し、EDRICに影響する因子をES-NSCLC患者で同定した。
方法:SBRTで治療された211人のES-NSCLC患者を遡及的に分析した。EDRICは、開発されたモデルに基づいて計算された。カプランマイヤー法およびコックス比例ハザード回帰を分析に使用し、ピアソン相関を使用して変数相関を評価した。検証は、119人のES-NSCLC患者の独立したコホートで実施された。
結果:EDRICの中央値は2.178 Gyであった。EDRICはGTVと正の相関を示した。EDRICが高いほど、CSSおよびDMFSが悪化した。EDRICの四分位間でCSSおよびDMFSに有意差が認められた。EDRICは、サブグループおよび検証コホートにおいて依然として予後予測因子であった。
結論:EDRICはES-NSCLCにおけるCSSおよびDMFSの独立した予測因子であり、GTVおよび腫瘍の位置に影響される。より低いEDRICを達成するためのさらなる研究が必要である。
Journal: Radiother Oncol
DOI: 10.1016/j.radonc.2023.109804
PMID: 37437605

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