ER+、HER2-転移性乳癌の治療における経口SERDの有効性、ESR1野生型および変異体サブグループの層別解析。

原題
Efficacy of Oral SERDs in the treatment of ER+, HER2 – metastatic breast cancer, a stratified analysis of the ESR1 wild type and mutant subgroups.
背景:経口SERDsは、癌耐性に関連するESR1変異に対して開発された新薬である。その有効性にもかかわらず、米国食品医薬品局はElacestrantをESR1mt腫瘍に限定しており、ESR1wt腫瘍に対する有用性には著しく疑問を呈している。

方法:特定の乳癌に対する経口SERD対内分泌療法の効力に関するランダム化比較試験を抽出するために系統的検索を実施し、データを統計的アルゴリズムによって分析した。

結果:4件の試験からの1290人の患者を対象としたところ、全体およびESR1mtサブグループ集団では経口SERDによる有意な改善が認められたが、ESR1wtサブグループでは認められなかった。

結論:個々の患者データのメタアナリシスに基づくと、全集団のPFSの有益性は主にESR1mtサブグループに由来する。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2023.10.122
PMID: 37871699
Open Access

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