原題
Datopotamab deruxtecan versus chemotherapy in previously treated inoperable/metastatic hormone-receptor-positive HER2-negative breast cancer: final overall survival analysis of the phase 3 TROPION-Breast01 study.
背景:TROPION-Breast01は、以前に治療を受けた手術不能/転移性HR+/HER2-乳癌において、化学療法薬と比較して、TROP 2標的ADCダトポタマブデルクステカン(Dato-DXd)によるPFSの有益性を示した。
方法:1-2の以前の化学療法ラインによる内分泌療法後に進行した患者を、Dato-DXd 6 mg/kg q3wまたは治験責任医師が選択した化学療法に1:1で無作為に割り付けた。主要評価項目は、BICRが評価したPFS及びOSとした。
結果:追跡期間中央値22.8ヵ月の時点で、全生存率に差はみられなかった(HR 1.01、95%信頼区間83-1~0.22、P=0.9445)。その後のADCの使用は化学療法後の方が多かった(24.0%対12.3%)。有効性の副次的評価項目および安全性は引き続きDato-DXdを支持しており、新たな安全性シグナルは認められなかった。
結論:Dato-DXdはPFSのエンドポイントを達成した。OSの有益性の欠如は、試験後のADC使用の不均衡によって混乱する可能性があるが、全体的な有効性および安全性は、治療選択肢としてDato-DXdを支持している。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2025.12.017
PMID: 41448362

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