原題
Benefits, Harms, and Burden of Colorectal Cancer Screening Among Childhood Cancer Survivors Previously Treated With Abdominopelvic Radiation.
背景:腹部骨盤照射で治療した小児癌生存者は結腸直腸癌(CRC)リスクが高いが、スクリーニングへのアドヒアランスは低く、結腸鏡検査、多標的便DNA(mtsDNA)、及びFITの比較評価が必要である。
方法:Childhood Cancer Survivor Studyおよび文献入力を用いたCRCシミュレーションでは、25-45歳から開始した大腸内視鏡検査、mtsDNA、およびFITを様々な間隔で比較した。アウトカム:CRC症例/死亡、負担対便益(生存年当たりの追加大腸内視鏡検査)、およびICER(USD/QALY)。
結果:スクリーニングを実施しなかった場合、1,000人中75人がCRCを発症し、1,000人中30人が死亡した。スクリーニングにより、1,000人当たり47-73例および23-29例の死亡が回避された。最適な戦略:30年から10年毎の大腸内視鏡検査($146k/QALY)、30年から3年毎のmtsDNA($166k/QALY)、25年から3年毎のFIT、その後45年毎($123k/QALY)。
結論:早期の結腸鏡検査または便ベースのスクリーニングは、妥当なトレードオフでCRCの発生率および死亡率を大幅に低下させることができ、費用対効果が高く、ガイドラインに情報を提供し、意思決定を共有する可能性がある。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO-25-00661
PMID: 41406404

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