原題
Multivariable NTCP prediction of early grade radiation-induced optic neuropathy using visual field deficit in a prospective pencil bean scanning proton therapy cohort.
背景:放射線誘発視神経症(RION)は重篤な合併症であり、既存のモデルでは不可逆性(グレード4)の症例が検出されている。本研究では、ペンシルビーム走査陽子線治療後の早期グレード2+RIONを予測するために、定量的視覚アウトカムおよび線量測定を用いた感度の高い多変量NTCPモデルを開発した。
方法:ベースラインおよび半年ごとの眼科検査を受けた傍視HNCおよびCNS患者のプロスペクティブコホート;視神経、視交叉および網膜の線量測定。RION=視野欠損<-6 dB。特徴選択を伴うロジスティック回帰およびランダムフォレストモデルを構築した。 結果:179眼(患者105名)のうち、23.5%がグレード2+RIONを発症した(追跡期間中央値3.6年、発症期間中央値12.1ヶ月)。LKBモデルの成績は不良であり(AUC 0.5)、ドシオミクスを用いたランダムフォレストではAUC 0.8を達成した。強力な予測因子:ベースラインの視覚障害、視交叉V>50 Gy、女性、高血圧、高コレステロール血症、および高齢。
結論:標準化された視野測定により、実質的なグレード2+RIONリスクが特定された。線量測定情報に基づくNTCPモデルは、早期RION予測を改善し、リスク適応計画のための臨床的および線量測定上のリスク因子を強調している。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2025.11.007
PMID: 41290050

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