原題
Preoperative mFOLFIRINOX versus PAXG for stage I-III resectable and borderline resectable pancreatic ductal adenocarcinoma (PACT-21 CASSANDRA): results of the first randomisation analysis of a randomised, open-label, 2 × 2 factorial phase 3 trial.
背景:周術期化学療法は切除可能または切除可能境界のすい管腺癌(PDAC)に対する標準である。この試験では,PAXG(シスプラチン,ナブパクリタキセル,カペシタビン,ゲムシタビン)がmFOLFIRINOXより優れているかどうかを検討した。
方法:CASSANDRAは、イタリアの17施設における無作為化非盲検第3相試験である。切除可能/境界型PDACの成人18-75人(n=260)を、PAXGまたはmFOLFIRINOXの1:1~4ヵ月間投与に無作為に割り付け、主要評価項目はイベントフリー生存期間(EFS)とした。安全性には治療を受けた全患者が含まれた。
結果:EFS中央値はPAXG群で16.0ヵ月であったのに対し、mFOLFIRINOX群では10.2ヵ月であった(HR 0.63、95%CI 0.47-0.84、p=0.0018)。グレード3以上の有害事象は66%対61%で発生した(1例は致死的)。
結論:PAXGはEFSを有意に改善し、将来の試験のための術前標準および比較対照と見なすことができた。
Journal: Lancet (CiteScore 2022: 133.2)
DOI: 10.1016/S0140-6736(25)01685-X
PMID: 41275879

コメント