限局性前立腺癌に対する根治的放射線療法によるアンドロゲン除去療法の至適期間:メタアナリシス。

原題
Optimal Duration of Androgen Deprivation Therapy With Definitive Radiotherapy for Localized Prostate Cancer: A Meta-Analysis.
背景:限局性前立腺癌に対する放射線療法によるアンドロゲン枯渇療法(ADT)の最適期間は不明である。

方法:放射線療法と0-36ヵ月のADTを比較した13件のランダム化第3相試験(男性10,266人、年齢中央値70歳、追跡期間中央値11.3年)の個々の患者データのメタアナリシス。一次エンドポイントは全生存期間、二次エンドポイントは生化学的再発、遠隔転移(DM)、および前立腺がん特異的死亡であった。

結果:ADTの期間は、DM、前立腺がん死亡率、およびOSに非線形の改善をもたらしたが、9-12ヵ月を超えるとベネフィットは減少した。長期ADTは他の原因による死亡率を上昇させた(28ヵ月対0ヵ月のHR 1.28)。10年DMに対する最適なADT:0ヵ月(1つの中リスク因子)、6ヵ月(2つ以上の中リスク因子)、12ヵ月(高リスク);超高リスクについては定義されていない。

結論:ADTの期間は、癌のコントロールと癌以外の死亡率の増加のバランスをとるために個別化すべきである。
Journal: JAMA Oncol (CiteScore 2022: 44.3)
DOI: 10.1001/jamaoncol.2025.4800
PMID: 41264309

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