反復定位放射線手術で治療された多発脳転移患者の予後スコア-CYBER-SPACE無作為化第2相試験の二次解析。

原題
Prognostic scores for patients with multiple brain metastases treated with repeated stereotactic radiosurgery – a secondary analysis of the CYBER-SPACE randomized phase 2 trial.
背景:定位放射線手術(SRS)は脳転移に対する最新の全身療法と併用されることが多いが、多くの予後スコアは高齢コホートに由来する。CYBER-SPACE試験では、全脳照射(WBRT)を回避するために、最大10個の転移に対してSRSを事前に実施し、繰り返し実施した。

方法:この二次解析では、全生存(OS)およびWBRT適応(>10病変または軟髄膜疾患)について、RPA、M-RPA、GPA、dsGPA、肺-モルGPA、BSBM、SIRおよび脳転移速度(BMV)を比較した。BMVは最初の4番目の遠隔脳障害で計算し、カプラン・マイヤーおよびログランク検定を用いた。

結果:202人の患者(63%がNSCLC、16%が黒色腫、10%が乳房)のうち、OS中央値は13.1ヵ月であり、20.8%が24ヵ月までにWBRTの適応に達した。dsGPA(黒色腫)およびBMVはOSおよびWBRT適応の両方を予測し、BSBMはOSのみを予測した。BMVは4回目の再発まで予後を維持し、2つのエンドポイント特異的BMVカットオフ値は予後群を分離した。

結論:BMVは、腫瘍タイプにわたってOSとWBRTの両方の適応を予測する唯一のスコアであり、2つのBMVカットオフ値は、SRSの継続と早期WBRTの間の決定の指針となる可能性があるが、外部検証が必要である。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2025.111279
PMID: 41232776

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