予後良好な組織型ウィルムス腫瘍の転帰における肺腫瘍量の影響:小児腫瘍学グループ研究AREN0533からの報告。

原題
Impact of Pulmonary Tumor Burden in Favorable Histology Wilms Tumor Outcomes: A Report From the Children’s Oncology Group Study AREN0533.
背景:肺転移を伴うFHWTはより悪い結果をもたらす。この研究では、一様に治療されたステージIVのFHWT患者において、肺腫瘍量が転帰を予測するかどうかを検証した。

方法:AREN0533には、肺のみに転移を有する小児が登録された。2サイクルのDD-4A後の胸部CT検査では、迅速完全奏効者(RCR)と緩徐不完全奏効者(SIR)に分類された。RCRは肺RTなしでさらにDD-4Aを受け、SIRはレジメンMと肺RTを受けた。EFSおよびOSは結節の数および大きさで比較し、多変量Coxモデルでは腫瘍1qの増加を調整した。

結果:評価可能な患者251名(RCR 105、SIR 146)のうち、転移数はEFS/OSを予測せず、大きさはRCRのみでEFSを予測した。多変量解析では、数も大きさも有意ではなかったが、1qの増加はEFSおよびOSの悪化と独立して関連していた。

結論:腫瘍1q増加は、肺のみに転移したFHWTにおける肺腫瘍量と比較して優れた予後マーカーである。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO-25-00532
PMID: 41223336

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