大血管浸潤を伴う肝細胞癌におけるリスクに基づく治療戦略の選択。

原題
Risk-based selection of treatment strategies in hepatocellular carcinoma with macrovascular invasion.
背景:大血管浸潤(MVI)を伴うHCCの予後は不均一であり、至適治療法(TACE+RT、TKI+RT、アテゾリズマブ/ベバシズマブ±RT)は依然として不明である。

方法:超低/低または中/高リスクに分類されたMVIを有する526人のHCCの後ろ向きレビュー;TACE+RT, TKI+RT, AB±RTを比較した。

結果:追跡期間11.6か月;IPFS 6.3、EPFS 7.4、PFS 4.2、OS 12.4か月。リスク群は転帰を予測した。超低リスク/低リスクでは、TACE+RTはTKI+RTよりも優れていた;中リスク/高リスクでは、AB+RTはTACE+RTまたはAB単独と比較して生存率を改善した。肝機能低下はTKI+RTで最も頻度が高かった。

結論:MVIリスク層別化は予後を識別し、治療選択の指針となる可能性があり、プロスペクティブな検証が必要である。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2025.111260
PMID: 41192768

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