低リスク前立腺がんにおけるメトホルミン積極的サーベイランス試験。

原題
Metformin Active Surveillance Trial in Low-Risk Prostate Cancer.
背景:低リスク前立腺ガンに対する積極的監視はしばしば進行に先行する。メトホルミンの抗腫瘍シグナルは無作為化試験を促した。

方法:MASTは多施設共同二重盲検第III相試験であった。ASを受けた男性408人を、メトフォルミン850 mgを1日2回投与する群またはプラセボ群に1:1の割合で無作為に割り付け、36ヵ月間追跡した。主要評価項目:治療的または病理学的進行までの期間。

結果:中央値36ヶ月で、144名(メトホルミン70名、プラセボ74名)が進行した。PFSの差は認められなかった(HR 1.09、95%CI 0.79-1.52、p=0.59)。生検陰性:41.0%対31.1%(p=0.181)。BMIが30以上の患者では、メトホルミンは病理学的進行を増加させた(HR 2.36、95%CI 1.21-4.59、p=0.0092)。

結論:メトホルミンはASを受けている男性の進行を抑制しなかった;肥満患者における有害シグナルはさらなる研究を必要とする。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO-25-01070
PMID: 41166665

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