原題
TRADE: A phase II trial to assess the tolerability of abemaciclib dose escalation in early-stage HR+/HER2- breast cancer.
背景:内分泌療法を併用した術後補助療法は、リンパ節陽性HR+/HER2-乳癌の転帰を改善するが、標準用量150 mgの1日2回投与はしばしば早期の忍容性の問題を引き起こす。
方法:TRADEは前向き第2相単群試験であった。グレード3以上の毒性が認められない場合、またはグレード2の毒性が持続する場合は、患者を50→100→150 mg BIDに増量した。12週目の主要評価項目は、中止または150 mgに到達/維持できないことの複合であった。
結果:89人の患者の中で,12週複合率は29.2%(90%CI 21.2〜3-38%;p=0.023対歴史的40%)であった;早期中止6.7%;9.0%に達することができなかった;用量低下13.5%。70.8%が150 mgを維持した。
結論:段階的な用量漸増により忍容性が改善され、より多くの患者が12週目に目標用量を達成することが可能となった。術後補助療法としてカペシタビンを開始する際には、このアプローチを考慮すること。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2025.09.141
PMID: 41110695
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