非血縁ドナー造血細胞移植における移植片対宿主病予防としての移植後シクロホスファミドまたはミコフェノール酸モフェチルとシロリムスおよびシクロスポリンの併用。

原題
Sirolimus and Cyclosporine With Post-Transplant Cyclophosphamide or Mycophenolate Mofetil as Graft-Versus-Host Disease Prophylaxis in Unrelated Donor Hematopoietic Cell Transplantation.
背景:移植後シクロホスファミド(PTCy)をシロリムス(SIR)およびシクロスポリン(CSP)に加えることが,再発を増加させることなく強度を低下させた非血縁ドナーHCT後の慢性GVHD(cGVHD)をSIR/CSP/ミコフェノール酸(MMF)と比較して減少させるかどうかを試験した。

方法:SIR/CSP/PTCy(50 mg/kg/日+3,+4)またはSIR/CSP/MMFに145人の成人を1:1に割り付けた第II相ランダム化試験。

結果:追跡期間中央値3.0年。1年間のCRFSは73%対48%(HR 0.46、p=.005)。中等度から重度のcGVHDは3%対33%;再発は両方とも15%;aGVHDは同程度。グレード3以上の感染症はPTCyの方が高かった(HR 2.65、p=.003)。

結論:SIR/CSPを併用したPTCyは、再発やaGVHDを増加させることなくcGVHDを著明に減少させた。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO-25-01238
PMID: 41043099

コメント

タイトルとURLをコピーしました