原題
Multicentric Matched-Pair Analysis of Long-Term Hematotoxicity of Peptide Receptor Radionuclide Therapy in Patients Postsplenectomy.
バックグラウンド(Background)
転移性神経内分泌腫瘍に対するLu-DOTATATE PRRTは、血液毒性、特に白血球減少を引き起こす。脾臓はソマトスタチントレーサーを濃縮し、この作用を調節する可能性がある。
メソッド(Methods)
NET患者68人を対象とした後ろ向き多施設共同研究(2009-2022年):脾摘34人と対照34人をマッチさせた。ベースライン時、12ヵ月目および24ヵ月目の血球数を分析し、毒性をCTCAEで等級付けした。
[結果]
脾摘患者では白血球減少が著しく少なく、24ヵ月時点での白血球減少率は12.8%対47.2%(p<0.001)、白血球数中央値は7.2対4.2×10^3/mm^3、白血球減少は2人対20人であった。リンパ球減少は減弱し、血小板は増加した。好中球とヘモグロビンは同程度であった。
おわりに
脾摘は白血球減少の減少およびPRRTの忍容性の改善と関連しており、プロスペクティブな検証が必要である。
Journal: J Nucl Med (CiteScore 2022: 12.9)
DOI: 10.2967/jnumed.125.270190
PMID: 41043998
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