原題
Tumor Treating Fields (TTFields) therapy after stereotactic radiosurgery for brain metastases from non-small cell lung cancer: final results of the phase 3 METIS study.
背景:NSCLC脳転移における頭蓋内進行を神経毒性を加えることなく遅延させるためには、改善された治療法が必要である。腫瘍治療フィールド(TTFields)は、がん細胞の分裂を阻害する非侵襲的な電場である。
方法:METIS(第3相、NCT02831959)は、新たに診断された1-10のNSCLC脳転移を有する298人の成人を、SRS+TTFields(150 kHz)対SRS単独に無作為に割り付けた。一次エンドポイントは頭蓋内進行までの時間(TTIP)、二次エンドポイントは全生存期間、神経認知、QoL、および安全性であった。
結果:追跡期間中央値は8.6か月であった。TTFieldsはTTIPを有意に遅延させ(HR 0.72、P=0.044)、24ヶ月間の頭蓋内病変の進行率を低下させた。効果は免疫チェックポイント阻害薬の方が大きかった(n=118)。デバイス関連AEは主にグレード2以下の皮膚イベントであり、QoLおよび認知機能は悪化しなかった。
結論:SRS後のTTFieldsは神経毒性を加えることなくTTIPを延長し、ICIを受けている患者を含むNSCLC脳転移に対する新しい選択肢を提供した。
Journal: Int J Radiat Oncol Biol Phys (CiteScore 2022: 11)
DOI: 10.1016/j.ijrobp.2025.08.066
PMID: 41033612
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