原題
Biparametric vs Multiparametric MRI for Prostate Cancer Diagnosis: The PRIME Diagnostic Clinical Trial.
背景:造影剤を用いたmpMRIは、臨床的に重要な前立腺がんを診断するための標準であるが、資源を大量に消費する。bpMRIでは造影剤を省略し、時間と費用を節約する。
方法:前立腺がんが疑われる生検歴のない男性を対象としたプロスペクティブ国際患者内非劣性試験。放射線科医は最初にbpMRI(T2+DWI)を読影し、次にmpMRIを読影し、いずれかが疑わしい場合は標的±系統的生検を施行した。非劣性マージンは5%。
結果:男性490名(年齢中央値65歳、PSA 5.6)を解析した。bpMRIでは490人中143人(29.2%)に臨床的に有意ながんが発見されたのに対し、mpMRIでは490人中145人(29.6%)であり(差-0.4%ポイント、95%CI-1.2~0.4)、非劣性を達成した。臨床的に有意でない割合は同程度であった(9.2%対9.6%)。スキャンの99%が適切であった。
結論:bpMRIは非劣性であり、画質が適切であれば、容量を拡大し、コストを削減できる。
Journal: JAMA (CiteScore 2022: 45.4)
DOI: 10.1001/jama.2025.13722
PMID: 40928788
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