原題
Sparing effects of FLASH irradiation in patient-derived lung tissue.
背景:放射線毒性(肺炎、線維症)は放射線療法を制限する。FLASH放射線療法の超高線量率は、前臨床モデルにおいて正常組織の損傷を減少させるが、ヒト組織では示されていない。
方法:19人の肺葉切除患者からの精密切断肺スライス(Hu-PCLS)を、通常またはFLASHモードでElectronFLASH装置を用いてex vivoで9 Gyで照射した。24時間後の細胞分裂とRNA-seqを分析した。
結果:FLASH処理Hu-PCLSはより高い分裂細胞の割合を示した。RNA-seqは、従来のRTと比較して、減弱した細胞周期チェックポイント活性化、p53アポトーシス促進性シグナル伝達、DNA損傷および抗酸化応答を明らかにした。
結論:患者由来の肺スライスにおける増殖の増加は、FLASH肺温存の早期マーカーであり、臨床解釈を支持する。
Journal: Radiother Oncol (CiteScore 2022: 10.5)
DOI: 10.1016/j.radonc.2025.111126
PMID: 40921334
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