切除されていない局所進行頭頸部扁平上皮癌(TrilynX)におけるXevinapantまたはプラセボとプラチナ製剤をベースとした化学放射線治療:無作為化第III相試験。

原題
Xevinapant or Placebo Plus Platinum-Based Chemoradiotherapy in Unresected Locally Advanced Squamous Cell Carcinoma of the Head and Neck (TrilynX): A Randomized, Phase III Study.
バックグラウンド(Background)
この試験では、切除されていない局所進行SCCHNに対する化学放射線療法にアポトーシスタンパク質の阻害薬であるゼビナパントを追加して評価した。

メソッド(Methods)
6サイクルのxevinapant 200 mg/日+CRT(2日目にシスプラチン100 mg/m+IMRT 70 Gy)またはプラセボ+CRTに1:1の割合でランダム化。主要評価項目:盲検下レビューによるイベントフリー生存期間(EFS)、副次評価項目:OS、PFS、安全性。

[結果]
730例(364対366)。EFS中央値19.4対33.1;HR 1.33(1.05-1.67)。OS HR 1.39(1.04-1.86)。グレード3以上のTEAE 87.9%対80.3%;重篤なTEAE 53.3%対36.2%;死亡に至ったTEAE 6.0%対3.7%。

おわりに
CRTを併用したXevinapantはEFSを改善せず、プラセボ+CRTと比較して好ましくない安全性プロファイルを示した。
Journal: J Clin Oncol (CiteScore 2022: 39.6)
DOI: 10.1200/JCO-25-00272
PMID: 40902136

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