原題
Circulating kidney injury molecule-1 (KIM-1) and association with outcome to adjuvant immunotherapy in renal cell carcinoma.
背景:アジュバント免疫治療は、高リスクの切除された腎細胞がん(RCC)の標準であるが、治療を導くバイオマーカーを欠いている。腎損傷分子-1(KIM-1)は、潜在的な循環バイオマーカーとして役立つ可能性がある。
方法:本研究では、アジュバントアテゾリズマブとプラセボを比較したIMmotion010試験の参加者のバイオマーカーを分析した。腎摘除術後および再発時に採取した血清サンプルに対して、親和性に基づく近接拡張アッセイを用いた。
結果:血清中KIM-1濃度は再発時に有意に上昇した。ベースライン時のKIM-1は無病生存率(DFS)の低下と関連していたが、治療を受けた患者ではDFSの改善が示された。追跡期間中のKIM-1動態はDFSアウトカムと相関していた。
結論:KIM-1の上昇は予後を予測し、RCCにおける補助療法の指針となり、バイオマーカーに焦点を当てた治療戦略を促進する可能性がある。
Journal: Ann Oncol (CiteScore 2022: 63)
DOI: 10.1016/j.annonc.2025.08.007
PMID: 40885527
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